【実体験】公共職業訓練と求職者支援訓練の違いとは?その種類とコースの選び方のポイントをご紹介
職業訓練校は、特定の職業スキルを学べる公的または民間の教育機関です。再就職を目指す人や、キャリアチェンジを検討している人に向けた実践的な教育プログラムが用意されています。
今回は実際に職業訓練校を卒業してWEBデザイナーになった筆者が職業訓練校とは何か、そして選び方のポイントをご紹介します。
職業訓練とは?
職業訓練校とは、求職者やスキルアップを目指す人を対象に、特定の職業スキルを習得するための実践的な教育を提供する施設やプログラムのことです。主に公的機関(例:ハローワーク)や自治体が運営しており、一部では民間企業が提供するコースもあります。
専門学校や短期大学等と違って無料で受講ができ、システムエンジニアやWEBデザイナーなどのIT系、製造系や美容、医療、福祉やサービス業、officeなどのビジネスの基礎までさまざまなジャンルのコースがあることが特徴です。
職業訓練の種類は大きく分けて2種類
職業訓練は「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」に分けられます。雇用保険を受給中の人向けの訓練が「公共職業訓練」です。一方で、雇用保険の受給資格がない人向けの訓練は「求職者支援訓練」です。
まずはご自身が雇用保険を受給しているか、していないかでどちらの対象になるかを把握しましょう。
公共職業訓練
公共職業安定所(ハローワーク)が管轄し、雇用保険を受給中の失業者や求職者を対象とした訓練です。
プログラムの内容はITスキル(プログラミング、データ入力)、製造業の技術(溶接、電気工事)、介護・福祉関連など、再就職を目指す人に向けた内容が多いです。
また、訓練期間は3ヶ月〜数年等幅広く、地域によってその内容も様々です。
基本、受講料金は無料(テキスト代などは有料の場合もあり)で、訓練中は様々な手当を受け取ることができます。
受給できる手当の例
- 基本手当(失業手当 離職前の賃金による)
- 受講手当(日額500円 上限あり)
- 通所手当(通所方法により支給額は異なる)
など
※但し、受給には制限がある場合があります。

筆者は実際にこの「公共職業訓練」を受講しました。
転職に向けた勉強をしながら雇用保険を受給できる、という「本当にいいの!?」と疑ってしまうほどの超使い得な制度だと思います。
求職者支援訓練
雇用保険を受けていない人や、非正規雇用者、主婦・主夫などが対象の訓練です。基本的に無料です。基本、受講料金は無料(テキスト代などは有料の場合もあり)で、条件を満たすと月額10万円の「職業訓練受講給付金」を受け取ることができます。
プログラムの内容は、公共職業訓練と同様に、ITスキル(プログラミング、データ入力)、製造業の技術(溶接、電気工事)、介護・福祉関連など、再就職・転職を目指す人に向けた内容が多いです。
受給できる手当の例
- 職業訓練受講手当(月額10万円)
- 通所手当(交通費)
- 寄宿手当(通所方法により支給額は異なる)
※但し、受給には制限がある場合があります。
職業訓練校はどうやって選ぶ?
非常に多くのコースがあり、選ぶのが大変!筆者も訓練選びに苦労しました。
そんな方向けに、実際に筆者が訓練選びに役立った選び方のポイントをご紹介します。
どんな職種に就きたいか、どんなスキルを身につけるべきか
言わずもがな、どんな職種に就きたいのか、を第一にしっかり見定めることが重要です。職種を決定した後、次に把握する必要があるのが、
その職種に就くためにどんなスキルを身につけると就職に強いのか
です。職業訓練は受けて終わり、ではなく就職するところがゴールです。今後の転職を考える際、キラキラした未来ばかりを想像してしまいがちですが、やはり待ち受けているのは厳しい就活です。新卒、第二新卒と比べて、どうしても公共職業訓練卒では就職が厳しくなる傾向にあります。受講したい内容、で選ぶことも重要ではありますが、より先の未来、「就職」をしっかり意識したコース選びが重要です。
自分が希望する職種ではどんなスキルが求められるのか? +αで身につけておくべきスキルはなんなのか?をリサーチしてみましょう。
WEBデザインを例にあげると、WEBデザイン+αでこのようなスキルを持っている人が就職に強かった印象があります。
- WEBマーケティング、SEO(Google Analytics)
- コーディング(HTML CSS JavaScript)
- プログラミング(PHP Python)
- SNS運用
- ディレクション業務
- 動画編集
- ECサイト運用
このように、WEBデザイナー一つでも、就職の際には様々なスキルが求められることが多いです。
多くのコースは授業内容の詳細を記載してくれているため、自分が望む職種に就ける可能性を少しでも広げられるようなコースを選びましょう。
訓練期間を重視する
これは受講するコースによっても異なりますが、WEBデザインコースを例にご説明します。(SEやプログラミング、コーダー等、IT系のものづくり系の職種は同様のケースが多いです。)
訓練期間は短いと1ヶ月〜2ヶ月のものがあります。しかし、正直に申し上げますと。WEBデザイナーに就職・転職するために2ヶ月では全く足りません。
なぜなら、就職には、ポートフォリオ(実績)が必要だからです。
ポートフォリオは、簡単に言うと「作品集」です。ポートフォリオは冊子形式で作ったり、WEBサイトを用意したりと人によって様々です。就職活動の際に、多くの企業は求職者がどんなものを作れるのか?を測るためにポートフォリオの提出を求めてきます。ただ口で「こんなものが作れます!」、「自分はこれだけの実績を上げられます!」と言ってもなかなか通じないのです。つまり、ポートフォリオは履歴書以上に重要な自分のステータス証明になります。
そんなポートフォリオ作成をたった2ヶ月の期間に授業と合わせてできるのか?
なかなか難しいと思います。ただでさえ、2年、4年しっかり専門学校や大学で学んで実績を積み上げてきた方々と同じ職種を目指す、というのは正直厳しいのです。そこに「実績もありません!」状態で飛び込んでもお話になりません。
もちろん、すぐに就職したい!短期集中型!という方もいらっしゃると思いますが、しっかり実力を付けて、望む職種に就職できる確率を少しでも上げるために訓練期間が充分と思えるのものを筆者はおすすめします。

筆者は6ヶ月の訓練を受講しました。
最初の1ヶ月は基礎固め。2~4ヶ月目はポートフォリオ作りと自主的な資格の取得。
最後の2ヶ月は就職活動を中心的に実施しました。結果。6ヶ月で卒業したあとすぐに就職できました!
現住所から遠くても問題なし!
ついつい現住所から近い訓練ばかりを探してしまいがちですが、身近な場所での訓練に絞って検索していると、自分の求めている内容と合う訓練が無い…。というケースも少なくないと思います。
そこで、引っ越しができる環境であれば住んでいる地域以外の訓練も見てみることをおすすめします。
実際に訓練を受ける際に、現住所から引っ越しが必要でも、様々な手当によってそこまで大きな負担にはならない場合があります。
せっかく貴重な時間を使って受ける訓練です。ぜひ納得のいくコースを探しましょう。

筆者は自分の望むコースを検討した結果、自分の住んでいた地域から遠く離れた訓練校を受験しました!
様々な手当のおかげで実質の引っ越し負担額はほとんど発生しなかった記憶があります。
新しい地で新しいことにチャレンジするのは勇気がいるかもしれませんが、ぜひ候補に加えてみてください!
いかがでしたか?
職業訓練の受講を考えている場合は、まずはまずはご自身が雇用保険を受給しているか、していないかで「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」、どちらの対象になるかを把握しましょう。
また、コース選びのポイントを実体験ベースで何点かお伝えしました。
せっかく新しいことにチャレンジする機会、後悔の内容に熟慮することをおすすめします!

